野村信託銀行で証券担保ローンを借りて一年が過ぎた
配当目的で購入し、その後はひたすら放置しておくだけの株式、これをさらに自動お金製造機にできないものだろうか?
そんな問いに対して、現時点では2つの選択肢があります。
1)SBI証券の貸株制度
2)野村信託銀行の証券担保ローン(野村Webローン)
私は昨年末から 2)を試していてます。今後の方向性が見えて来たので、ここでまとめてみました。結論から先に言うと、今の所、資金運用に問題はなく、このまま継続することにしました。
- 私が保持する銘柄の貸株利率が低い(0.1%以下)
- 貸株にした銘柄の収入が雑所得になる
- 単元株未満は貸株にできない
そして、2)の証券担保ローンですが、担保に出した株式(時価)の50%を限度に融資が受けられます。利率は1.5%です。
ひとまず、訳あって動かすことのできない600万円相当の株式資産を担保に120万円を借りて中長期成長株式を購入しました。
そして、その購入株を追加担保にしました(これで720万円の株式を担保として、最大180万円の融資が引けることになりました)。
ここで注意点は、担保充足率(担保評価額÷借入れ残高)が70%を切ると担保が売却されてしまうということです。株式売却を避けたい場合は、不足分を入金しなければなりません。
なので、担保充足率300%の安全マージンを確保できるように現金を準備しました。
担保充足率300%は、担保評価額が借入れ残高(100%とする)よりも3倍大きいということです。すなわち、担保評価額が 1/3 になると借入れ残高と等価格ということになります。
そもそも、株式資産が 1/3 にまで減価する状況というのは(十分に分散しているのであれば)なかなか考えにくいですよね。
さて、実際の運用ですが、以下のような末広がりのサイクルを繰り返す計画です。
- 融資を受ける
- 狙いの株を購入
- 購入株を担保に追加
- 担保からの配当金で利子・借金を返済
- 無理のない返済残額になったら、再融資
- 以降、#2から繰り返す
一年あたりの利子の返済額は、
- 借入額 120万円 x 利率 0.015 = 1.8万円
配当利回り3%の株120万円を運用すると、配当金は、
- 120 x 0.03 x 0.8 = 2.88万円
- 3.6万円 - 1.8万円 = 1.08万円
この手残りに最初に担保にした株式の配当金を加えて、追加投資もしくは借金返済に充てています。
私の場合は、結果的に、以前から狙っていた銘柄を800株ゲットし、現在借金残高は104万円まで減りました(担保に出した株式の配当利回りは約15万円でしたので)。
現在の嫁様:「返済はできとるやん。要するに未来の自分からお金借りたと言うことやろ? まあ、喜ぶほど儲かってはおらんけどな」
はい、その通りでございます。
今後は、基本的には、担保にした株の配当金を返済に充てていくだけで自動運転にしようかと思います。この証券担保ローンには返済の期限はないので、焦る必要はありません。
仮に何かあってもすぐに返済できる額の現金も用意してあるので、安心です。
特に私のように、訳あって、社会に出るのが遅れたため資産形成曲線も一般的なものよりかなり後ろにずれている場合は、このようなやり方で資産形成のためのキャッシュを得られるというのは、(リスクであり同時に)ベネフィットの一つだと思います。
結局、最大のリスクは担保価値の毀損で、担保銘柄の減配や株価の下落です。充足率の低下に注意しながら、ダメージを減弱するために購入銘柄の分散、十分な安全マージンの確保とバックアップ資金の準備をどの程度進めるかが重要と考えています。
それと、本質的には借金をして株を購入していることになるので、担保にする証券については、無くなっても問題のないものを選ぶ必要があります。それが難しいのですが。
また、バックアップ資金については、よく聞く「個人のリスク許容度と財務状況に応じて」ということになってしまいますね。
仮にもう一歩攻めの姿勢で踏み込むのであれば、充足率400%を超えたら追加融資を申請して、運用の規模拡大も可能かも、などと考えています。
以上、ラクなので効率は良くないですが、資産拡大を加速する選択肢の一つとして、雪だるま作りを加速する会のこれまでの取り組みを紹介してみました。
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